長野県の佐久穂町にある小さなドーナツ屋さん「mikko(ミッコ)」。
小学校時代からの同級生が営むお店なのですが、いま各所から注目を集める取り組みがされています。
それはドーナツ作りのオンラインワークショップ。
コロナによる外出自粛の昨今、小さなまちの小さな飲食店がなにができるか、と店主たちが考えた結果生まれた素敵な取り組みのひとつです。
自宅でいかに楽しむかにアンテナが立ちまくっている我が家では、公開とともに申し込みさっそく本日体験してきました。
まだまだ実験段階だからと謙遜する店主の声とは裏腹に、完成度の高いオンラインワークショップに仕上がっていて、大人も子どもも楽しめるワークショップでした。
そんな初となるドーナツ作りのオンラインワークショップ体験を書いておこうと思います。
目次
mikko(ミッコ)ドーナツについて
ドーナツカフェ「mikko(ミッコ)」は長野県の佐久穂町に位置しています。
佐久穂町を知る人は少ないかもしれませんが、2019年4月に日本で初めてのイエナプランスクール認定校である大日向小学校が開校した地域です。
と言いつつ、わたしも知人がいなければ知ることのなかった地域かつイエナプランスクール認定校についての知識も乏しいので、新しい魅力的な取り組みが生まれている街という認識で話を進めます。
※イエナプランスクールについてはこちらの書籍が参考になるかと。 ⇒あたらしいしょうがっこうのつくりかた
そんな街に位置するミッコドーナツは席数もわずかな小さなお店ですが、日々ドーナツと店主たちが作る心地よい空気感を提供しているお店。
家族で何度か訪ねていますがおいしいドーナツはもちろん、店主たちが作る居心地の良い空気感が何よりの価値だなと感じるお店です。
mikko(ミッコ)ドーナツのオンラインワークショップ
そんなミッコドーナツが始めた企画がオンラインワークショップ。
オンラインワークショップ予約ページ:https://doughnuts.base.ec/
まずはGW限定の取り組みだそうですが、好評だったら継続の可能性もあるとのこと。
※ちなみに5/3時点ではすべての日程がSOLD OUT
まずはどんなオンラインワークショップなのか要チェックです!
mikko(ミッコ)ドーナツのオンラインワークショップを体験
それでは実際に体験したミッコドーナツのオンラインワークショップのレポートをしていきます。
※試行錯誤中の試みということで内容などは随時変わっていく可能性があると思います。本記事は2020年5月3日時点の内容です。
事前に基本キットが到着
オンラインワークショップに申し込むと、当日までにミッコから基本キットと事前準備のレジュメが送られてきます。
基本キットには、小麦粉や砂糖などドーナツ作りで必要となるそれこそ基本セットが同封されています。
ドーナツを揚げるための油や油の温度を測る温度計なども入っていてかなり親切!
送られてくる基本キットの内容も考えつくされているなと思いました。
当日はZOOMで
時間になったら事前に送られてきていたURLにアクセスします。
ZOOMが初めての人でも参加しやすいよう、事前連絡もとても親切丁寧で初めての人でも安心だろうなと。
ミッコのBGMセレクトが素晴らしくて、繋いでおくだけでお店にいるような感覚になりました。
※ちなみに我が家は開催時刻になっても朝食が終わっていなかったのでミュート+画面オフに…オンラインのいいところです(笑)
ドミトリータイプは初めましての人たちとご挨拶
オンラインワークショップには、複数組で取り組むドミトリータイプと個人で取り組むプライベートタイプがあるのですが、我が家はドミトリーを選択。
会ったことのない人たちの自宅感が覗ける体験はなんか新鮮です(笑)
店主がファシリテートしながらそれぞれ簡単な自己紹介をします。
今回はたまたまかもしれませんが、家族での参加が多かったです。
生地作りから一次発酵
基本キットから材料を取り出し、事前に準備しておいたボールや鍋などを使って工程を進めます。
まずは生地作りから。
店主がレジュメを元に丁寧かつ絶妙なスピード感で説明してくれるので、ドーナツ作りをしたことがなくても安心して進められます。
こねる・成形から二次発酵
生地が完成し、発酵が完了したらひたすらこねます。
めんぼうで伸ばしたら型取りをしてドーナツの形に。
ちなみに、この型取り器も基本キットに入っていてめちゃくちゃ親切だなと!
そんな楽しい工程を経て、ドーナツのもとが完成しました。
揚げるから仕上げ
いよいよ最終工程の揚げ。
適温に熱した油にドーナツを投入します。
みんなでカフェタイム
最後は出来上がった家族からカフェタイム。
オンラインで繋いだ状態でそれぞれの家族の声が聞こえてきて、それはそれはにぎやかで楽しい体験でした。
オンラインワークショップのよかったところ
親切丁寧なフォロー
とにかく全てにおいてフォローが行き届いているなと感じました。
基本キットの発送から、基本キットの内容、レジュメ、当日の進行スピードや○○がなかったときの対処法など、かなり綿密に練られたプログラムなんだろうと伝わってきます。
店主たちの人柄を知っているからこそ余計にそう感じてしまう部分もありますが、相当試行錯誤の上のプログラムなんだろうなと。
初めてのドーナツ作りでしたが、おかげさまで自宅でおいしいドーナツを作ることができました。
家族単位でも参加できる
ワークショップは個人参加のイメージが強いですが、ドーナツのオンラインワークショップだったら家族単位で参加できます。
それぞれが役割分担をして材料を準備したり、こねたり、伸ばしたり、成形したり。
そして最後はドーナツを一緒に食べることができる。
子どもがいたとしても簡単な工程なので参加することができて、複数人でも一緒に楽しめるプログラムというところがいいなと思いました。
自宅でミッコドーナツの味が再現できる
完成したドーナツを食べて別宅の子どもが一言。
「これ、ミッコのドーナツだ!!」
そう、自宅でミッコドーナツが再現できるのです。
この体験はなかなかの感動体験ではないでしょうか。
お店によってはレシピは門外不出なはず。
そのレシピを惜しみもなく提供して、各家庭と一緒にドーナツ作りの場を生み出してしまうところもミッコドーナツの魅力だなと感じました。
それぞれのペースで参加ができる
0歳児がいた場合、なかなかリアルなワークショップには参加できません。
0歳児を大人のペースに合わせることは無理です(笑)
でも自宅からオンライン参加だったら参加が可能になります。
泣いてしまったりあやす必要があるときは、ミュートにしたり画面をオフにしたりと、自分たちのペースでオフラインにできるところがオンラインのいいところ。
さらに店主たちの募集スタンスが自宅でゆるりと、というようなニュアンスだったので子どもがいても安心して参加できる枠組みができているなと感じました。
これからの可能性を感じるオンラインワークショップ
まだ実験段階の取り組みということですが、初めてドーナツのオンラインワークショップに参加させてもらい、これからの可能性を感じる体験となりました。
コロナによる外出自粛の影響で、オンライン○○を体験する人は圧倒的に増えているはず。
もちろんリアルな体験ができるに越したことはないと思いますが、オンラインを使ったこういった体験もそれなりに楽しめるし、状況によってはオンラインのほうが都合いいこともたくさんあるはずです。
自宅でできる○○体験。
少なくともミッコドーナツが主催したドーナツのオンラインワークショップは、大人も子どもも楽しめて可能性しか感じないプログラムでした。
すでに募集枠はSOLD OUTになっていますがまた枠が募集される可能性もあると思うので、気になった方はぜひ一度参加してみてください。
ミッコドーナツオンラインワークショップ:https://doughnuts.base.ec/
ミッコドーナツ公式ページ:http://www.welcometomikko.com/