先日、前橋市の永明公民館で開催されていた前田由美子先生のプレパパ教室に参加してきました。
前田由美子先生は、ママやパパ向けの子育て支援講座や講演を各地で開催している方で、今回プレパパ向けの講座は初めてとのこと。
最近よく(わたしのブログに)登場する義姉の紹介で参加に至ったのですが、パパ友と連絡先の交換もでき、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
※プレパパ向けでしたが、子供がいても第二子、第三子を考えているパパの参加OKでした。
そんな有意義な講座の中で、印象的だったことを3つまとめておきたいと思います。
目次
プレパパ教室とは

初めてパパになる人・これから子ども(2人目以降を含む)を持つことを考えている人を対象とした講座で、テーマは「 子育てをする前に知っておきたいこと 」。
共愛学園前橋国際大学の研究員であり、ジェンダー相談員を務める前田先生が講師となり、2回に渡ってパパ向けの講座が開催されました。
第一回:親がハッピーでいられるカギ
第二回:パパは乳児期から大事な親なんです!
前橋永明公民館: https://www.city.maebashi.gunma.jp/kosodate_kyoiku/2/1/21570.html
当日のプレパパ教室の様子

プレパパ向けの講座は初開催ということで企画者の方も不安でいっぱいだったそうですが、蓋を開けたら満員御礼。
20名近いパパやプレパパが参加していて、教室内は非常に活気がありました。
3,4人のグループに席が分かれ、それぞれのグループでコミュニケーションできるような展開で講座が進行されます。

レジュメには4つのキーワードが書かれ、レジュメに沿って前田先生の説明が入ります。
1、「モデル」のいない現代の父親
2、変化する夫婦関係
3、母親を追い詰める二つの「神話」
4、一人の育児のリスク
わたしの場合、育児本を読み漁っていたり経験者から話を聞いていたりしたので、大事な情報を再確認するという意味合いでの参加でしたが、前田先生による社会学的な背景やジェンダー論など生きた情報をもとにした内容は、知識により納得感を得ることができました。
印象的だったこと
パパ達だって話したい
講座の最初にアイスブレイクの時間が設けられたのですが、一瞬で場が盛り上がること盛り上がること。
これには前田先生がいちばん驚かれていました(笑)
自己紹介に始まり、育児の状況や仕事のこと、最近の悩みなどママ友の集まりのように話題が尽きません。
わたしもパパたちとこのような場を囲うことが初めてだったのですが、普段話さないような話も自然とすることができ、大いに楽しめました。
前田先生がママ向けの講座を開催すると、アイスブレイクの時間は先生が仕切らないと全く終わらない状況になるそうですが、パパも同じような状況に。
やはりパパ達だって話したいことたくさんあるんだなと思いました。
前田先生が欲しい言葉をくれる
講座や雑談のなかで、前田先生が欲しい言葉をくれるところが印象的でした。
例えば、
現在は父親が葛藤を抱える時代
「もっと育児(家事)しよう(したい)!」と「働いて!」の間で
これはわたしが欲しかった言葉。
最近のパパたちの視点に立って、欲しい言葉を言語化してくれるってとてもありがたいことだなと。
わたしたちミレニアル世代にとって、家事育児を夫婦で取り組んでいくことはもはや当たり前(そうじゃない人もいるでしょうが)の価値観でありそこに違和感は感じないものの、やはり収入面では最終的に男性が責任を持つというような見えないプレッシャーは根強く残っている気がします。
「もっと育児(家事)しよう(したい)!」と「働いて!」 の間で葛藤する父親像は強く共感するものがありました。
パパ向けの育児に関する情報は浸透していない
プレパパ教室に参加するくらいなので、比較的育児や出産に関心があるパパ達でしたが、それでも「産後うつ」について認識されていなかったり、女性の愛情曲線のグラフが初見だったりと浸透していない情報がたくさんありました。

わたしの場合、育児本を読み漁っていたりSNSやニュースアプリはいつの間にか育児系に最適化されているので、ちょっと情報に触れすぎな可能性もあるのですが…(笑)
とはいえ、子供を家族に迎えるうえでパパも事前に知っておいたほうがいいことってたくさんあるはずです。
例えば、先の女性の愛情曲線のグラフ。
わたしたちの親世代を見ていたら、このグラフは残酷すぎるほど明らか。「熟年離婚」はこのグラフからきているのではと安直に考えてしまうほど、重要な情報を示唆しています。
もちろんこれが正しいかどうかは別の話ですが、こういった情報がもっとパパのもとにも届くようになればいいのになと思いました。
プレパパ教室に参加できてよかった
今回義姉の紹介でこういった教室に参加することができましたが、改めて参加できてよかったなと思っています。
家族や子育ての最前線に関わる講師の方からの情報は、自分が知識として持っていたことをより深堀りしたり、理想と現実のようなリアルを知ることができたり大いに学びがありました。
なにより同じ目的で集まったパパとコミュニケーションできたことが楽しかった。
パパ同士でこういった知識系の情報交換をする場は皆無であり、なかなか貴重な場です。こういった場が増えたらいいなと切に願います。
まだもう一回残っているので、次の機会が楽しみです。
最後にパパ育児についてはこちらの本がタメになったので紹介しておきます。