第一子の誕生に伴い、夫婦同時に1年間の育休を取得中です。
ちょうど育休開始から9ヶ月目に突入したタイミングですが、取得前に気になっていた「男性の育休はどのくらいの期間必要か」という問いについて自身の経験則から考えてみたいと思います。
結論としては、「目的や状況によって人それぞれ」という答えにたどり着いてしまうことは間違いないのですが、それでは元も子もないので自身の経験から何か導けないか考えてみました。
わたしも取得前は「(男性の)育休はどのくらい取ったらいいんだろう…」と悩んでいたので、そういった方のお役に立てたら嬉しいです。
目次
我が家の状況
2019年8月に第一子が誕生し、夫婦同時に1年間の育休を取得しています。
二人とも大阪で働いていましたが、育休期間は二人の地元群馬に里帰りし、実家の近くに賃貸を借りて子育てに専念している状況です。
男性の育休はどのくらい必要かを考える前提
考える上では前提が大事になると思い、前提を整理しておきます。
【前提】
・第一子が誕生したとき
・夫婦共働き、パパ側の収入が多い
・ママ側も育休を取得している
・毎日のようにお世話になれる親戚が近くにいない
ざっくりですが、上の前提で「男性の育休はどのくらいの期間必要か」を経験則から考えてみます。
男性の育休はどのくらい必要か
第一子が生まれ、すでに9ヶ月間を妻子どもと過ごしている状況から一旦結論づけると、
最低1ヶ月、目指せ3ヶ月、6ヶ月以上は状況・目的による
がわたしの考える「男性の育休はどのくらいの期間必要か」に対する答えです。
それぞれ理由を書いてみます。
最低1ヶ月の理由
産後の女性へのダメージは凄まじいもので、昔から産後の床上げ3週間と言われるように3週間は絶対安静が求められます。
産後約1週間は入院生活となりますが退院してすぐに女性ひとりで育児ができるかというと、絶対しんどいと思うので、やはり産後3週間はママのケアが必須と考えます。
その後残りの1週間で、生活のペースや役割分担などを整え仕事復帰する流れがちょうどいいのではと思い、最低1ヶ月と考えました。
3週間経つと赤ちゃんのいる暮らしのリズムが多少掴めてくると思いますし、ある程度ママが動けるようになったタイミングで、暮らしを整えるくらいがちょうどよいのかと。
目指せ3ヶ月の理由
1ヶ月だと正直毎日戸惑うことばかりで、何も出来ないまま仕事復帰という状況に陥ると思います。
せっかく育休を取って育児に専念するのであれば、ゆとりある状態で子どもとの時間を過ごしたいところ。
当時わたしも2ヶ月くらい経った頃に血眼でググることがなくなったと書いてあり、落ち着いてきた頃です。
この頃になると赤ちゃんとの暮らしにも慣れ、夫婦ふたりで育児をしていると多少余裕が出てくるころ。
育休期間を有意義に過ごして慣れてきた頃、3ヶ月目の仕事復帰に向けて生活を整えるくらいがゆとりがあっていいのではないでしょうか。
6ヶ月以上は状況・目的による、の理由
6ヶ月以上に関しては、状況や目的に大きく依存するところが大きいなと思います。
3ヶ月くらいで子どものいる暮らしに慣れてくるので、以降は子どもとそして家族でどんな時間を過ごしたいのかという目的が重要になってくるかと。
それこそ第一子が生まれて1ヶ月くらいは2人でも手が足りないくらいですが、1ヶ月過ぎてくると1.5人くらいで生活できるようになってくるので、手余りな状況も出てくるはず。
※それでも1.5人分くらいのマンパワーは必要だから大変…
6ヶ月過ぎてくると給付金も50%になってくるので、家計としても悩みどころです。
そういった状況の中、6ヶ月以上の育休を取るのかについては、やはりそれぞれの状況や目的に大きく依存するだろうと結論づけました。
なぜ1年間の育休を取得しようと思ったか
こちらの記事にも書きましたが、わたしの場合できる限りの期間取りたい気持ちと取れる環境が整ったからこそ、1年間の育休を取ることにしました。
当たり前ですが、取りたい気持ちがなければ取れないですし、取れる環境がないと取りたい気持ちがあっても取ることができません。
金銭面、キャリア面、夫婦間のコミュニケーションなどさまざまな変数があり、一筋縄では決められないことも多かったですが、育休を取りたい気持ちと環境が整ったので1年間の育休を取得することになりました。
すでに9ヶ月を経過しているわけですが、おかげさまで充実した日々を過ごしていて、まだまだ貴重な時間を子どもと家族と過ごしたいと思っています。
男性の長期育休に関するQ&A
男性でも育休を取りたいという声が多くなってきた昨今ですが、いざ取得するとなると考えることも多いです。
「男性の育休がどのくらい必要かについてはなんとなく分かった。とはいえ、その期間を取るためには心配ごともある…」
という方がいるかもしれませんので、わたしの経験で書いておきます。
収入面が心配…
6ヶ月間は国から育児給付金(6ヶ月目までは月額合計の67%)が出ますので、生活の心配はそこまでいらないかと。夫婦で育休を取得できていたらなおさらです。
問題は6ヶ月後。
支給額が月額合計の50%になります。
半分になってくるとそれなりにインパクトが大きいので、何らかの形で収入を増やせる状況にあったほうが安心です。
育休期間中でも働くこともできるので、ある程度お金の収支シュミレーションをした上で「どのくらいの育休を取るか」については夫婦で相談すべきかと思います。
家族の距離感が心配…
一緒にいすぎて疲れるのではないか…
これについてはわたしも心配していましたが、子どもがいる意外と夫婦で疲れたり喧嘩になったりすることはありません。
子どもから目が離せないので二人で見ていてちょうどいいくらい。
もちろん一人の時間が欲しくなったら双方協力すればいい話で、一緒にいすぎて疲れるようなことはありませんでした。
とはいえ、夫婦関係はそれこそ家庭によって無限に考えられるので、夫婦で話しあうことが重要だと思います。
実はやることないんじゃ…
「育休中、(男性は)なにしてるの?」
これはよく聞く質問で、取得前はわたしも気になっていました。
育児に関しては、子どもから目を離さないこと(=見守ること)が当たり前のようにタスクとして内包されています。
いっとき目を離しただけで重大な怪我や命に関わる事故を起こしてしまう存在が子どもです。
この子どもから目を離さないという行為が実は一番大変で、育児の割合を大部分占めるのではないでしょうか。
なにしてるのと聞かれると、掃除や洗濯、おむつ交換など具体的な行為を求められている気がしますが、育休中に毎日なにしているかというと、ただただ子どもを見守っているのです。
そしてこの見守るという行為自体が一日の大部分を占めることになります。
最終結論:「目的や状況によって人それぞれ」
結論としては冒頭でも書いたとおり、「男性の育休はどのくらい必要か」については、目的や状況によって人それぞれという結果にたどり着きます。
経験者としてこの問いに断定的に答えるのであれば、
最低1ヶ月、目指せ3ヶ月、6ヶ月以上は状況・目的による
です。
育休期間にどんな暮らしをしたいのか、どんな関わり方をしたいのかなど、夫婦で話し合う必要があると思います。
夫婦同時の育休は家族にとっていい効果をもたらすことが多いと思うので、現実的にどのくらいの期間を取りたいのか、取れるのか、夫婦で決めれるといいと思います。
わたしの場合はできる限り長く取得して家族との時間を充実させたかった、そして取得できる環境にありました。
それぞれの家族が望んだ暮らしが広まることを願っています。