パパに知ってほしい!ママしか知りえない出産後の入院生活に密着して夫が見た世界

2019年8月、妻が無事に第一子を出産しました。

女性は産後、身体を回復させるために入院することになるのですが、出産翌日には赤ちゃんのお世話が待ったなしで始まります。

そんな妻の入院中、わたしも病院に宿泊し出産当日から24時間体制、5泊6日で妻子と過ごすことになりました。

妻の入院中、毎日お見舞いに行くという方は多いと思いますが、毎日泊まって生活を共にするという男性は少ないはず。

産科医の義兄も「1000人以上お産を診てきたけど、全泊したケースは初だなー」と苦笑していたので、なかなか貴重な体験ができたと思います。

産後24時とでも表現すべきでしょうか。産後の入院生活は想像以上に大変な世界だったので、入院期間のリアルを男性目線でお届けできたらと。

とくに男性の方に読んで頂き、なにか行動を考える材料になれば嬉しいです。

目次

そもそも病室に宿泊できるのか

病院によって対応が変わってくると思いますが、前提として個室がある病院が対象になってくると思います。

病院によって家族宿泊用の布団が用意されていたりとさまざまですが、私たちがお世話になった病室では、寝具(有料)やベットは用意されておらず、ソファで寝ていました。

付添いの申請書を提出する必要があり理由も求められるので、当たり前に宿泊できるわけではないようなので、必ず病院に確認が必要です。

入院中の一日のスケジュール

入院中の育児記録

生まれた当日は、赤ちゃんをナースステーションで預かってくれましたが、翌朝から早速赤ちゃんが病室に来ます。

そこから育児がスタート。

授乳方法、ミルクの作り方、抱っこの仕方、ゲップの出し方、オムツの交換などは、一通り看護師さんが教えてくれます。

入院中の一日は、ざっくりですがこんな感じで過ぎていきました。

大体3時間ごとに授乳があるのですが、もちろん毎日規則的ではありません。当然慣れてないので、授乳やミルク、ゲップだしにも時間が掛かります。

日中も検診やら育児指導やら来客やら対応していると、ゆっくりできる時間はありません。睡眠も2時間ぐっすり寝れたらいいほうです。

このスケジュールで生活していると一日なんてホントあっという間で、あれ、今日何してたっけという気分になります。

出産後の入院生活に密着して夫が見た世界

とにかく夜中が孤独

夜中でも昼間でも赤ちゃんには関係なし

昼間は外が明るかったり病院内で人の気配も多いので、そこまで孤独を感じることは少ないのですが、問題は夜中。

面会時間も終わり、周囲も寝静まった頃、突然赤ちゃんの泣き声で起こされます。すぐ泣き止めばいいですが、慣れないうちはそうもいきません。

この時間、ひとりだったらかなり孤独です。

ナースコールという強い味方はありますが、看護師さんも忙しいだろうしな…という遠慮をしてしまうので、気軽に押せません。

病院の夜中は、いつ廊下を歩いても必ずどこかの部屋から泣き声が聞こえてきます。そんなとき、ママたちがひとり子供をあやしていると思うといたたまれない気持ちになりました…

思っていた以上に暇な時間はない

お世話チェック表は欠かせない

先のスケジュールを見てもらえば多少イメージできるかもしれませんが、思っていた以上に暇な時間はありません。

失礼ながら入院中は暇な時間があるというイメージが少なからずあったのですが、そんなことを思っていた自分をグーで殴りたいです。

※入院前にマンガ本をTSUTAYAで借りてきましたいが、一冊も読めませんでした…

暇な時間がないというより、空いている時間があれば身体を休めてたい、寝ていたいという感覚です。

産後のダメージが辛い…のは知っていたけどほんと辛そう

命綱だったロキソニン

産後の女性が入院しているフロアに行かれたことはありますか?

初めてだと、なかなか衝撃を受けると思います。生まれたばかりの子鹿のようにおぼつかない足取りで、フロアを歩くママたち…一歩一歩が重く、痛々しい姿が目立ちます。

さらに妻の場合、産後の痛みで、夜中は「うーうー」とうなされていました。痛み止めのロキソニンが命綱になっていて、薬が切れたら痛みがどうしようもないという状態で、わたしは見守ることしかできません。

産後のダメージは辛いと知っていましたが、実際の現場を目の当たりにすると、男性はあまりに無力です…

翌日から始まる赤ちゃんのお世話が容赦ない

ミルクも一大イベント

そんな身体も回復していない状態で、当たり前のように赤ちゃんのお世話が始まります。

身体が満身創痍でロクに座れない身体にも関わらず、女性は赤ちゃんのお世話を当然のようにしなくてはなりません。

母親だったら子供の世話が当たり前にできると思われがちですが、それは思い違いでした。

ママたちは入院期間中、満身創痍の身体で子供と向き合わざるを得ないからこそ、退院する頃には頼れるママになっているのだと思います。

育児に終わりがない

24時間、いつ泣くか分かりません…

お見舞いだったり、面会時間が決まっている場合、男性が赤ちゃんに関われるのは点と線で例えると点です。つまりその瞬間のみということで、病院を去れば自分のペースで生活ができます。

ただ入院中の女性は、点ではなく線の状態が既に始まっているので終わりがありません。

これが終わったらゆっくり寝れる…というような状況がないので、この終わりがない状態は、育児に慣れない満身創痍の身体にはだいぶ堪えると思います。

パパにもきっとできることがある

大変だけど育児は楽しい

妻と入院期間を共にして思ったことは、とにかく満身創痍の身体でこなすにはしんどすぎるなということ。

遥か昔から女性はそういうもんだと言われてしまえばそれまでですが、少なくともわたしは満身創痍の妻だけに任せっぱなしでいいことではないと思いました。

赤ちゃんのいる生活に慣れるまで、育児はとにかく不安です。二人で臨んでいても不安だったので、一人だったらなおさら不安だと思います。

連日宿泊することは、施設的にも環境的にもかなり恵まれているので一般的でないと思いますが、せめて面会時間だけでも毎日誰かがママのそばにいてあげられたらと願います。

とくに初めての育児になる初産。ママへの負担が肉体的にも精神的にもあまりにも大きすぎると思うので、パパが支えてあげられる世の中のほうが平和な気がします。

家族の形や考え方はそれぞれですが、どうかどの家族も円満でありますよう願いを込めて、個人の体験を綴りました。

5泊6日の入院期間、侮れません…