ちょうど2年前の2017年9月17日、完全オリジナルウエディングを謳うクレイジーウエディングに依頼して結婚式を挙げました。
とにかくクレイジーウエディングに依頼して本当によかったと思える結婚式だった(2年経っても)のですが、自分たちが挙げる前、じゃあ具体的にどんな一日になるのかまったく想像が尽きませんでした。
今後クレイジーウエディングでの式を検討される方もいると思うので、少しでもイメージを膨らませて頂けたらと思い、私たちの結婚式の一日をまとめます。
ただあくまで私たちの場合です。クレイジーウエディングが提案する結婚式は、世界でたったひとつのオリジナルな結婚式なので、夫婦によって全く異なる一日になることは間違いないです。
こんなパターンの一日もあったのだな程度に参考にしてもらえると幸いです。
目次
コンセプトが一番重要
クレイジーウエディングの結婚式では、まず一番にコンセプトと呼ばれる揺るぎないキーワードを決定するところから始まります。別記事で書こうと思いますが、プロデューサーによる綿密なヒアリングから、ふたりの、そして結婚式の核となるコンセプトが提案されます。
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私たちのコンセプトは、「Majic hour(マジックアワー)」。 プロデューサーの田口さんに許可を取り、コンセプト文をそのまま公開させて頂きます。
このコンセプト文は、第三者が見ると「はて?」という感じだと思いますが、ふたりにとっては、ふたりの関係性を過去の人生からぎゅーと凝縮して、言葉で紡いでもらっているので、感慨深いものです。
結婚式は、このコンセプトをベースにすべてのコンテンツや進行が決定されていきます。コンセプトについては、いろんな解釈の仕方があり、一回目の提案でコンセプトが腹落ちする夫婦は少ないとのこと。
私たちも夫婦で何度か話し合って、Majic hour →影のない時間→裏表のない→素直な→ありのままのふたりというような解釈で、夫婦で大切にしているお互い素直であること、裏表ないありのままのふたりであることをゲストにも伝えられるような式を目指すことになりました。
ちなみにコンセプト文を田口さんから発表されたとき、不覚にも夫婦で泣きました…内容はもちろん、語り口調や雰囲気作りがホントお上手(笑)
結婚式当日
結婚式会場は、横浜にあるユニオンハーバーさん。クレイジーウエディングと塚田農場のエー・ピーカンパニーが共同で作ったというイベント会場です。オリジナルウエディングがしやすいようにと、極力会場をシンプルに作り、アレンジしやすいところが特徴とのこと。
駅からちょっと歩くので、アクセスはネックですが、海が目の前で開放的で素敵な会場でした。
結婚式会場まで
当日は、前乗りして宿泊していた横浜ベイホテル東急からタクシーで。
結婚式だし、奮発しちゃえということで、スイートルームに宿泊。朝7時にメイクさんと写真と映像のカメラマン、計3名が部屋に来てくれて、宿泊部屋の中でメイク&着替え&撮影してもらうという、スペシャルな体験ができました。
通常は、会場でメイクや着替えなどの準備をするのですが、こちらの要望を汲み取って頂き、このようなプランに。プロデューサーさんの手腕に感謝です。
外をドレスで移動すると汚れちゃったりしますからね…
会場にて会場ファーストミート
会場に着くと、まずは目隠しをされ、控室に案内されます。
なぜかというと、アートディレクターによってコンセプトを再現した会場の装飾を見ないように。控室で一息ついてから、いよいよ会場ファーストミートです。
目隠しのなか、プロデューサーの田口さんからこれまでの結婚式の道のり、そして改めてコンセプトのことを話してくれます。このときの雰囲気作りがこれまたやばいんです(笑)
「では振り返ってください」の言葉とともに、会場装飾と対面。
妻より激しく泣き崩れ、妻や周囲に気を遣われてしまうわたし(笑)
CRAZYの動画などで会場ファーストミートで泣く夫婦の動画がよくアップされているのですが、見ていた当時は全く気持ちが理解できず、感受性豊かな夫婦が多いんだろうと斜に構えていたのですが、号泣したのはわたしでした…
これだけの空間を、これだけのスタッフの人たちが、私たちのために創ってくれたと思うと、一瞬にして涙腺崩壊です。
普段そんな泣かないタイプなんですけどね…でも最近涙腺弱ってきたなー(遠い目)
リハーサル&親族紹介
会場ファーストミートのあとは、式のリハーサルと親族紹介を。
当たり前かもしれませんが、結婚式のリハーサルって当日なんですよね。当日のリハーサルで大丈夫なのかとヤキモキしたものですが、結果的にまったく問題ありませんでした。
親族との対面も雰囲気作りをしっかりとしてくださり、写真撮影など落ち着いた時間を過ごすことができました。
ゲスト入場
ゲストの入場が始まるとのことで、私たちは控室で待機。
の最中は食事ができないだろうと、待機中に食事を運んできてくれます。このタイミングでほっと一息。ただ会場からは、ゲストの声が聞こえてきて、MCのあっちゃん(奥井 淳志さん)が会場を温めてくれていることが分かります。
ちなみにこのMCのあっちゃんが最強で、プロデューサーの田口さんが「司会があっちゃんだったら何とでもなる」と太鼓判の方だったのですが、本当に最強でした。
後日ゲストから、「あの司会の人が(のトーク)ヤバかったね」とコメント頂くほど、式の進行や盛り上げなどが最強でした。ので、結婚式の司会で迷ったらとりあえずあっちゃんに依頼したら絶対いい式になると思います(笑)
結婚式開始
ゲストが揃い、式の開始時間になりました。あっちゃんのナレーションが始まり、会場にほどよい緊張感が高まります。
まずは、今回の結婚式が、そして私たち夫婦が結婚式を通して何を伝えたいかを、丁寧にナレーションしてくれます。通常の結婚式の流れは、挙式からの披露宴という流れですが、今回の私たちの式は、あえて挙式が最後に。
コンセプトに則り、裏表のないありのままのふたりを、まずは会場に来てくれたゲストに知ってもらい、知ってもらった上で結婚を誓おうという筋書きです。
そういった意図もすべて言語化してくれて、ゲストに共有してくれるので、全体的に気持ちのよい進行でした。
オープニングアクト
オープニングアクトは、「LALALAND」のオープニングをテーマに、ソーシャルアパートメントのメンバーと踊りながら登場します。
なぜそんなオープニングになったか、、
妻がフラッシュモブが好きで、フラッシュモブ的な要素を取り入れたいとなったら、いつの間にかこうなりました(笑)
踊りとか一番苦手な部類で、絶対やりたくなかったのですが、ソーシャルアパートメントのメンバーに協力してもらい、完全オリジナルの振り付けで会場に登場する羽目、、いや結果に。
結果的に、ゲストのみなさんもそれはもう温かく盛り上げてくれて、チャレンジしてよかったと思っています。
ウェルカムスピーチ
ウェルカムスピーチは、わたしのほうから。
オープニングアクトで会の雰囲気は、やいのやいのという感じでシーンとした雰囲気でなかったので、そこまで緊張せずに話せた、、いや話せてなかったかもですが、オープニングアクトの方が恥ずかしかったので、わりといけた気がします(笑)
乾杯挨拶
乾杯挨拶は、わたしが勤める企業の代表に依頼しました。
わたしのことを「弟のような存在」と形容してくれる代表のスピーチは、それはもう何度も聞きたくなる素晴らしいスピーチで、映像担当してくれていた方に、「乾杯挨拶全シーン抑えてますか?」「もちろんバッチリです!」というやりとりがあったほど(笑)
おかげさまで、最高の乾杯となりました。
コンテンツ① ゲストが知る「実は◯◯なふたり」
歓談の合間にコンテンツが進行されていきます。
ありのままのふたりを知るためのコンテンツ。まずはゲストによる「実は◯◯なふたり」。入場時に「ふたりの実は」を紙に書いてもらい回収。あっちゃんがセレクトしたネタになる「実は」を、書いてくれた人にインタビュースタイルで発表してもらいます。
MC最強のあっちゃんが担当してくれていますので、どんな「実は」でも盛り上がる安心感がありました。(笑)
コンテンツ② ふたりの紹介ムービー
ありのままのふたりを知るためのコンテンツ、2つ目はふたりの紹介ムービーを流しました。
よくある生い立ちムービーではなく、私たちが作成したのは、それこそ今現在のありのままのふたりをまとめたムービー。ふたりの日常における実はなシーンを一つの映像に仕上げてみました。
例えば、妻は朝が弱いとか、わたしは運転が慎重とか、面白おかしく編集し、退屈しない内容を目指しました。ちなみに撮影は、デジカメで行い、編集はMacのiMovieです。
コンテンツ③ クイズ 「新郎新婦、嘘ついているのはどっちだ」
ありのままのふたりを知るためのコンテンツ、3つ目はクイズです。
お題は、「新郎新婦、嘘ついているのはどっちだ」。新郎新婦の出会いや馴れ初めに纏わるエピソードを私たちでそれぞれ披露し、どっちが嘘をついているかをゲストに当てていただくゲーム。
披露したエピソードは、例えば、新郎新婦が出会ったときのシチュエーションやプロボーズのシチュエーションなど、ふたりの今までを知れるようなエピソードを選んでみました。
クイズを楽しんでもらいつつ、エピソードを披露できて一石二鳥なコンテンツでした。
コンテンツ④ 両親への手紙
ありのままのふたりを知るためのコンテンツ、4つ目は両親への手紙です。
新婦から両親への手紙は、結婚式定番のコンテンツですが、わたしも今回は読ませて頂きました。ちなみに妻の両親への手紙が、ありのままの気持ちを表現しすぎていて、会場中を涙で包んでいました。
挙式
一連のコンテンツを通して、ふたりのことを知ってもらったあと、最後に挙式に移ります。挙式は、人前式スタイルです。
実は、外の海が見えるデッキで開催予定だったのですが、台風がどストライクだったので、室内での開催に。結果的に動線もいい感じで、記憶に残る挙式を挙げることができました。
プロデューサーの田口さん曰く、雨パターンまでは想定していたけど、台風パターンまでは想定外だったので、結構焦ったとのこと(笑)
フィナーレ ウルフルズのバンザイを熱唱
挙式が終わり、最後のフィナーレは、ウルフルズのバンザイを会場全体で熱唱です。
なぜこのコンテンツになったのか、記憶が定かではないのですが、確か妻がみんなで肩を組んで歌う感じがいいという発信し、わたし歌ホント自信ないんですけど…ってくだりからじゃあやりましょうとなった気がする、、
ゲストのみなさんも一緒に熱唱に参加してくれて、事なきを得ましたが、このコンテンツはなかなかハラハラしてました…自分にとっては大冒険です。
ゲスト見送り
フィナーレから私たち夫婦と両親ズは、外のテラスへ。雨が強かったのですが、雨が吹き荒れるなか、ゲストの見送りをします。
小ネタですが、ゲストが通る通路には、ふたりの写真がパネルで10枚程度並んでいました。行きはモノクロの写真が並んでいたのですが、帰りはカラーの写真が並びます。
結婚式を通して、ふたりのこと(色)も分かってもらえたでしょうという願いも込めて、そんな小ネタも用意して頂きました。
また一人ひとりに向けたお手紙を添えて。ゲスト全員分の手紙を書くことは、なかなか時間の掛かることでしたが、参加してくれる一人ひとりを目に浮かべて想いを綴る行為は、とても贅沢な時間に感じました。
進行に込められた意味
改めて、クレイジーウエディングに手掛けてもらった結婚式を振り返ると、やることなすことすべてに意味をもたせてくれました。
ふたりのコンセプトとして掲げた「Majic hour」というキーワードをもとに、全てが影のない、裏表のない、ありのままのふたりを表現することに繋がっています。
結婚式を通して表現するそのメッセージが参加するゲストにも、ふたりが大切にしていることってこういうことなんだなとちゃんと伝わり、納得感を持って結婚を認めることができるから、「ああ、ふたりらしい式だったな」と思ってもらえるようです。
コンセプトに基づく設計ってこういうことなんだなということを、実体験で感じることができました。
プロ集団だから為せる”場”
CRAZY WEDDINGでは、プロデューサー、アートディレクターをはじめ6名からなる専任のクリエイティブチームを編成し、お二人だけのコンセプトやそれを余すことなく表現した空間装飾、演出プログラムを通じて、お二人のみならず、ご家族やゲストのみなさまにとって、一生の記憶に残る結婚式をプロデュースします。
https://www.crazywedding.jp/about
このコンセプトを決めて、コンセプトに沿って結婚式を執り行うって、思っている以上に難しいことだと思います。
例えコンセプトに沿っていたとしても、司会の人がグタグタだったら完成しないですし、この専任のクリエイティブチームが一緒に創ってくれるからこそ、成り立つ結婚式ではないでしょうか。
なにより、プロデューサー、アートディレクター、司会、メイク、カメラマン、映像カメラマン、それぞれが独立して仕事をしているような人たちなので、チーム感がとても心強く、楽しかったです。今でもSNSで繋がっていて、活躍を拝見するのが楽しみ!
人生が変わるほどの結婚式になったのか
クレイジーウエディングが掲げる結婚式は、「人生が変わるほどの結婚式」です。
では、私たちの人生は変わったのか。
少なくとも妻は、クレイジーウエディングの式を終えて、「オリジナル」に改めて魅了され、オリジナルのマリッジリングを夫婦で手作りするジュエリープランナーに転職してしまいました。
わたしはというと、踊ることや歌うことにコンプレックスがあり、人前で披露することなどありえない人生を送ってきましたが、妻が言うならと新しいチャレンジをすることになりました。
「人生が変わる」という表現は多少オーバーに感じることがあるかもしれませんが、何らかの変化があったことは間違いありません。
またクレイジーウエディングでの結婚式を通して、夫婦で大切にしたい指針(コンセプト)が言語化され、夫婦の道標になるような経験ができたことは、これからの人生に大きく影響を与えてくれることを確信しています。
これからの私たち夫婦は、どんなことが起こっても必ずこのコンセプトに立ち戻ることになりました。
「いま、Majic hourを生きているか」
ちょっと照れクサいですが、影のない気持ちで、裏表のない気持ちで、ありのままの自分で、ちゃーんと夫婦で向き合えているのか。
クレイジーウエディングで結婚式を挙げたことによって、結婚式をそんな立ち戻る場所にできたことが、何よりの価値だったと思います。
兎にも角にも、最高に素晴らしい結婚式を挙げることができましたので、今後クレイジーウエディングで検討される方の参考になればと、一日をまとめてみました。
CRAZY WEDDING: https://www.crazywedding.jp/
SPECIAL THANKS:コニーさん、ひらりん、あっしーさん、あっちゃん、いちかさん、名取さん、エンケンさん、田村さん、スタッフのみなさま